SBI証券iDeCo 新興国ファンドを研究する②

こんにちは。
確定拠出年金 相談ねっと 認定ファイナンシャル・プランナーの加藤博です。

SBI証券のiDeCoで購入可能な新興国ファンドは4つです。(2016年11月7日調べ)

 

前回は『SBI-EXE-i新興国株式ファンド』を研究しました。

今回は「三菱UFJ DC新興国債券インデックス」を研究してみます。
株式ではなくて、債券のインデックスファンドです。

三菱UFJ国際投信のWEBのWEBサイトです。

 

 

 

◆SBI証券の商品の選定理由
新興国の債券市場の値動きに連動する投資成果を目指します。新興国債券に投資するスタンダードなファンドとして選定。

 

◆目論見書(2016年10月26日)
 

 

目論見書で確認すべき4つのチェック項目はこちらでしたね!

<1>何に投資するのか?
<2>どんな運用をするのか?
<3>ベンチマークは何か?
<4>コストはいくらか?

順番に確認していきましょう!

<1>何に投資するのか?

 


「新興国の現地通貨建て国際機関債、および新興国の現地通貨建て債券の騰落率に償還価額が連動する債券に実質的に投資することがあります。」

国際機関債とは
参照 大和投資信託WEBサイト

国の枠を越えて世界の各地域の経済発展を目的として、先進国が中心となり世界各国が協調して設立した開発金融機関 (例えば世界銀行(国際復興開発銀行)、アジア開発銀行、米州開発銀行) 等が発行する債券を、国際機関債といいます。
各地域の開発のため、資金ニーズに応じて米ドル、ユーロ、円などいろいろな通貨で債券を発行しています

 

<2>どんな運用をするのか?

 

 


「JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーファイド(円換算ベース)に連動する投資成果を目指して運用を行います」

JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイドとは
「JPモルガン・セキュリティーズ・エルエルシーが算出公表している指数で、現地通貨建てのエマージング債市場の代表的なインデックスです。」
とあります。
 

 


為替ヘッジは行わないとあります。
「為替ヘッジ」=コスト増の要因です。

為替ヘッジとは
参照先   「為替ヘッジが分かる本」 日興アセットマネジメント

一般的に「為替予約」という手法を活用し、今の時点であらかじめ、将来の為替レートを予約する(確定させる)ことです。
例えば、「1年後に、1米ドル=○○円で交換する」という約束を結ぶことによって、為替レートの変動による影響を回避しようというものです。
「為替予約」では、今すぐに通貨の交換をせず、わざわざ将来のある時点での通貨の交換を約束します。
もし、今すぐ交換してそれを預貯金等で運用した場合、受け取れる金利は 2つの国の金利差により異なります。
これを考慮しないと、「為替予約」による通貨の交換という約束に有利/不利が生じるため、一般に将来の為替レートは今のレートではなく、通貨間の金利差を考慮したレートになります。
簡単に言い換えると、「通貨の交換と一緒に、金利も交換する」といったイメージです。

 

 

<3>ベンチマークは何か?
JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド

 

 

 
参照       三菱UFJ国際投信WEBサイト

 


<4>コストはいくらか?

 


購入時手数料                    なし
信託財産留保額                 なし
運用管理手数料                 年率0.5616%(消費税抜 0.52%)

 



 
その他の項目もみていきましょう!

【ファンドの仕組み】

 

 

ファンドの仕組は「ファミリーファンド方式」です。
新興国債券インデックスマザーファンドへの投資を通じて、新興国の公社債へ実質的に投資します。
 

 

『月次レポート』をみていきましょう。
基準日は2016年9月30日です。
 

 

 

リターン(騰落率)の推移です。

 
ベンチマークは「JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド」です。

組入先情報(上位10位)

 

国別でみると
ブラジル、インドネシア、南アフリカ、トルコ、メキシコの通貨で約50%となっています。

新興国債券はハイリスクハイリターンな分野です。
長期的に成長が見込まれる国々ですから、長期運用となる個人型確定拠出年金の運用先としては面白いと思います。
そのように考えて、新興国を選ぶ人も増えているようです。
 


 

【ご注意頂きたい事項】

このコラムに記載している事項は投資商品・保険商品等の購入あるいはサービスを提案もしくは勧誘するものではございません。また、本資料に含まれるいかなるアドバイスも購入または売却を推奨するものではありません。本情報を元に発生する損害についてはご利用者個人の責任とし、弊社はその責任を負わないものとします。

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