(20)なぜ運用商品によって、「リスク」の大きさが違うの?

こんにちは。
確定拠出年金相談ねっと 認定ファイナンシャル・プランナーの加藤博です。
40歳の企業経営者 いとう たけしさんは、確定拠出年金で積み立てをしながら運用して資産を増やしていきたいと考えています。
リスクについて、引き続き勉強中です。
いとうさん
投資信託で運用するうえで、「収益率(リターン)」だけではなく、「リスク」の大きさを見ることが大切ということをしっかりと理解してくださいね。
リスクとは
収益率(リターン)の変動幅(ブレ幅)のことをいいます。標準偏差で算出されています。
損失(マイナス)のブレ幅だけでなく、収益(プラス)のブレ幅もリスクと言います。
一般に、高いリターンを求めれば大きなリスクを伴う傾向があります。
一方、安全性を求めてリスクを小さくすると、高いリターンを期待しにくくなります。
リスクとリターンは表裏一体の関係があると言われています。
リターンが大きいほど 良いとは限らないのです。
『なぜ、運用商品によって「リスク」の大きさが違うのでしょうか?』
運用商品の投資対象によって、影響を受ける要因が異なるからです。
リスクの種類は一般に7つあると言われています。
〇価格変動リスク
有価証券(株式•債券等)の価格は、景気、経済、社会情勢、発行体の業績等の変化によって変動します。したがって、有価証券に投資する投資信託の基準価額も変動します。
〇金利リスク
金利が変動することにより、有価証券の価格が変動することをいいます。一般に、債券は市場の金利が上昇すると価格は下落し、金利が低下すると価格は上昇する関係にあります。
〇インフレリスク
インフレとは物の値段が上がることです。物の値段が上がると、お金の価値は相対的に目減りします。お金の価値がインフレの影響で目減りすると、実質的に損失を被るので、少なくともインフレ率以上で運用を行わないと、お金の価値は下がります。
〇信用リスク
資金の預け先の金融機関や有価証券の発行体の倒産や財務状況の悪化等によって、投資資金や利息等の回収が困難になったり、有価証券の価格が下落することをいいます。
〇為替リスク
外貨建ての有価証券は、有価証券そのものの価格変動に加えて、為替の変動によって円に換算した資産価値が変動します。
為替リスクを回避するために「為替ヘッジ」を行う場合もあります。ただし、「為替ヘッジ」には費用がかかります。なお、有価証券の値動き等により為替リスクを完全にヘッジできない場合があります。
〇流動性リスク
市場規模や取引量が小さいために、組入れた有価証券が期待通りの時期や価格で売却できず、損失を被ったり、値上がり益を逸することがあります。
〇カントリーリスク
外国の有価証券はその国の政治経済情勢、通貨規制、資本規制、税制等のしくみの中で取引されています。これらの変化によって金融・証券市場に混乱等が生じ、有価証券の価格が大きく下落したリ、取引ができなくなることがあります。
特に新興国(エマージング諸国)の市場は、先進諸国の市場よりも不安定であり、有価証券の価格が大きく変動する可能性があります。
『7つもリスクがあるんですか! どうやって、コントロールすればいいのでしょうか?』
『なんか、難しくかんじてしまいますね~』
そうですね。リスクはそれぞれが影響しあっているので、コントロールがしにくく感じますよね。
今までの経験則で、リスクを小さくし、安定したリターンを得る方法があります。
次回はその方法を勉強していきましょう。
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