アセット・アロケーション(資産配分)が重要

こんにちは。
確定拠出年金 相談ねっと 認定ファイナンシャル・プランナーの加藤博です。
これまでSBI証券の新興国へ投資する投資信託をシリーズで研究してきました。
新興国への投資は以下のような考えが多いのではないでしょうか?
日本や他の先進国と比べた場合、経済成長の余地が大きい。
10年、20年、30年といった長期間の積み立て投資であれば、一定額の積み立てはやってみたい。
アジア特に中国への投資が多いので、中国の経済成長がポイント
リスク(標準偏差)が大きいのが気になる。
どれくらい「新興国」を組入れるか?悩みますね。
他の資産と組合せすることで、リスクを分散したいですね。
資産を組合せすることをアセット・アロケーション(資産配分)といいます。
アセット・アロケーションは「お弁当」を
イメージすれば分かり易いかもしれません。
お弁当
ごはん(主食)とおかず(主菜)の配分のようなイメージ
おかずの中の配分
肉、魚、野菜、くだもの
例えると
白米 国内株式 パン 国内債券
お肉 国外株式 野菜 国外債券
魚 新興国株式 くだもの 新興国債券
というようなイメージです。
お弁当箱にどういう割合で詰めていきますか?
それぞれお好みがありますよね。
おかずメインの弁当にするか?ご飯多めの弁当にするのか?
ダイエット用弁当にするのか?育ち盛りの高校生仕様の弁当にするのか?
年齢や性別や体調によっても「お弁当」のコンセプトは違いますよね。
アセット・アロケーションはそれと同じです。
まず、どんなお弁当にするのか?と同じように「どんな資産配分」にするのか?
ここをしっかりと考えることです。
国内か海外か
先進国か新興国
株式から債券
リート、商品
資産の配分をどのようにするか考えましょう。
「資産配分」のことをアセット・アロケーションといいます。
他の人はどのように「資産配分」しているのか?気になりますよね。
私たちの年金資産を運用している「GPIF」(Government Pension Investment Fund 年金積立金管理運用独立行政法人))の資産配分はWEBサイトで公開されています。
国内債券 35%
国内株式 25%
外国債券 15%
外国株式 25%
となっています。(2016年9月時点)
資産配分がきまったら、どの商品を選ぶか?
を検討していきます。
お弁当の具材を選んでいくような感じでしょうか。
ごはんは白米、玄米、五穀米、チャーハン
パンは食パン、バケット、サンドイッチ
肉は牛肉、豚肉、鶏肉、その他?
魚はシャケ、サワラ、ブリ、サバ、アジ?
野菜は?
くだものは?
こんな感じですね。
インデックスファンドにするか?
アクティブファンドにするか?
自分の考えやリスクをどこまでとるか?
などを考えて選んでいきます。
割合が100%になるように資産配分を選んでいきます。
「資産配分」を考えていくうえで、
「リターン」と「リスク」をみながら配分したいですよね。
便利なWEBサイトがあります。
マイインデックス(http://myindex.jp/)で入力すると、
シミュレーションができます。
会員登録しないと利用できません。登録は無料です。
GPIFの資産配分で入力してみます。
新興国への投資割合がわからないので、国外は先進国に入力します。
2016年11月18日時点
平均リターン 3.9%
リスク 9.2%
シャープレシオ 0.43%
資産配分が円グラフで表示されます。
円と外貨の比率
株式と債券の比率
も表示されています。
過去20年実績データ(1996年11月~2016年10月、円ベース)が算出されています。
参考にしながら、シミュレーションできます。
新興国の株式と債券も配分してみます
変更した箇所
先進国の株式 25%→15%
新興国の株式 0%→10%
先進国の債券 15%→10%
新興国の債券 0%→5%
算出された結果です
2016年11月18日時点
平均リターン 4.2%
リスク 9.9%
シャープレシオ 0.42%
リターンがあがりました(3.9%→4.2)
リスクもあがりました(9.2%→9.9%)
シャープレシオ※は下がりました(0.43%→0.42%)
※シャープレシオは投資効率をあらわす数字。高いほど効率が良い。
自分で色々とシミュレーションしてみると面白いですよ。
アセット・アロケーションは研究していきましょう。
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