SBI証券iDeCo 新興国ファンドを研究する④

こんにちは。
確定拠出年金 相談ねっと 認定ファイナンシャル・プランナーの加藤博です。

 

SBI証券のiDeCoで購入可能な新興国ファンドは4つです。

(2016年11月7日調べ)

 

「SBI-EXE-i新興国株式ファンド」

「三菱UFJ DC新国際債権インデックスファンド」

「三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド」

を研究してきました。


今回は4つ目です。

「シュローダーBRICs株式ファンド」を研究してみます。

 

SBI証券のWEBのWEBサイトです。

 

◆SBI証券の商品の選定理由


BRICs(ブラジル、ロシア、インド及び中国)の市場から厳選した優良銘柄に投資し長期的な信託財産の成長を目指すファンドです。新興国の成長に期待するファンドの1つとして選定。

 

◆目論見書(2016年11月2日)

 

 

 

目論見書で確認すべき4つのチェック項目はこちらでしたね!

<1>何に投資するのか?
<2>どんな運用をするのか?
<3>ベンチマークは何か?
<4>コストはいくらか?

 


順番に確認していきましょう!


<1>何に投資するのか?

 
「シュローダーBRICs株式マザーファンド受益証券投資し、長期的な信託財産の成長を目的に積極的な運用を行います。」

 

 

為替ヘッジは行わないとあります。
「為替ヘッジ」=コスト増の要因です。

為替ヘッジとは

参照先   「為替ヘッジが分かる本」 日興アセットマネジメント

一般的に「為替予約」という手法を活用し、今の時点であらかじめ、将来の為替レートを予約する(確定させる)ことです。
例えば、「1年後に、1米ドル=○○円で交換する」という約束を結ぶことによって、為替レートの変動による影響を回避しようというものです。
「為替予約」では、今すぐに通貨の交換をせず、わざわざ将来のある時点での通貨の交換を約束します。
もし、今すぐ交換してそれを預貯金等で運用した場合、受け取れる金利は 2つの国の金利差により異なります。
これを考慮しないと、「為替予約」による通貨の交換という約束に有利/不利が生じるため、一般に将来の為替レートは今のレートではなく、通貨間の金利差を考慮したレートになります。
簡単に言い換えると、「通貨の交換と一緒に、金利も交換する」といったイメージです。

 

 

<2>どんな運用をするのか?

 


「トップダウン・アプローチによる国への投資判断とボトムアップ・アプローチによる個別企業への投資判断の2つの観点から規律あるリスク管理のもと投資を行います」。

 

インデックスに連動するファンドではなく、インデックスより大きな成果を求める「アクティブファンド」です。


年4回の決算があり、その際に分配があります。

 

 

 

<3>ベンチマークは何か?

 

ベンチマークはありません
 

ベンチマークがないと比較しにくいです。

 


<4>コストはいくらか?

 

 

 

購入時手数料                    3.78%(税抜 3.50%)

                                      確定拠出年金口座の場合は手数料なし


信託財産留保額                 0.3%

 

運用管理手数料                 年率2.0304%(消費税抜 1.8800%)

 

その他の項目もみていきましょう!

【ファンドの仕組み】

 

ファンドの仕組は「ファミリーファンド方式」です。
シュローダーBRICs株式マザーファンドの受益証券に投資して、実質的な運用をマザーファンドで行う仕組です。


 


 

 

基準日は2016年9月30日です。

 

 

基準価額とリターン(騰落率)の推移です。


ベンチマークはありません

 

標準偏差(リスク)の記載はありません。

モーニングスター社WEBサイトで確認します。

 

 

 

 

 

「パフォーマンス」という項目に、標準偏差(リスク)が載っています

 

 

 

 


 

 

組入先情報

 

■国別情報

 

 
国別でみると
中国が半数以上を占めています。

 


 

■組入上位銘柄

 

 

 


 

 

1位のテンセンホールディングから4位のチャイナモバイルまでは、

インデックス型である三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンドの投資先と同じです。

 

■アクティブファンドなので、運用報告書を確認しましょう

分配金(税込)は1万口あたり50円が続いています。

ベンチマークはありませんが、参考指標は「MSCI BRIC指数(米ドルベース)」となっています。

 


 

この「シュローダーBRICs株式ファンド」は中国企業への投資が中心です。

インデックス型も同様な傾向があるように考えます。

 

信託報酬を比較すると、インデックス型を重視してみるのがベターではないでしょうか?

 


 


新興国債券はハイリスクハイリターンな分野です。
長期的に成長が見込まれる国々ですから、長期運用となる個人型確定拠出年金の運用先としては面白いと思います。
そのように考えて、新興国を選ぶ人も増えているようです。

 

 

【ご注意頂きたい事項】

このコラムに記載している事項は投資商品・保険商品等の購入あるいはサービスを提案もしくは勧誘するものではございません。また、本資料に含まれるいかなるアドバイスも購入または売却を推奨するものではありません。本情報を元に発生する損害についてはご利用者個人の責任とし、弊社はその責任を負わないものとします。

 


 

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