GPIFの運用実績公開(平成28年度第2四半期)

こんにちは。
CFPⓇ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士の加藤博です。

 

2016年11月25日にGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が平成28年第2四半期(2016年7月から9月まで)の運用実績を公表しました。

 

 

 画像:日経新聞WEBサイトより

 

 

 

高橋理事長のコメントがWEBサイトに公開されています。

 

2016(平成28)年度第2四半期は、石油価格が落ち着きを取り戻したことなどから、S&P500(米国株式)が過去最高値を更新するなど世界的にリスクオンの動きが広がりました。

 

国内では、経済対策への期待が高まったことなどから株価は上昇し、日本銀行がこれまでの金融政策の総括的な検証を行い、より時間軸効果の高い新たなフレームワーク「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を導入したことから10年国債の利回りは上昇(債券価格は下落)しました。

 

また、日米の金融政策の方向感を探る展開から為替(ドル/円)はほぼ横ばいで推移しました。

 

このように市場環境が安定的に推移したことから、7月から9月までの当法人の運用実績はプラス1.84%となりました。

 

 

 

平成28年度第1四半期の運用実績は以下でした.

 

 

第1四半期は大幅なマイナス(-5兆2342億円)でしたが、第2四半期はプラスの結果(+2兆3746億円)でした。

 

平成28年度累計(2016年4月~9月の6ヶ月間)では-2兆8586億円となっています。

 

 

2020年の東京オリンピックの費用が3兆円近く膨れあがっていると報道されていますから、今年度のマイナス分は東京オリンピック予算規模相当でしょうか・

 

大きなマイナスです。

 


 

運用資産別の構成割合は以下です。

 

報告書にはコメントがあまり掲載されていませんので、日経新聞の記事を参照してみます。

 

 

2016年11月25日 日本経済新聞より抜粋

 

「GPIF運用益2兆3746億円 7~9月、3四半期ぶり黒字」

 

 9月末時点の運用資産は132兆751億円で、7~9月期の運用利回りはプラス1.84%だった。運用資産は6月末(129兆7012億円)より増加したものの、3月末(134兆7475億円)には届かなかった。

 

 収益(市場運用分)の押し上げ要因になったのは株式だ。国内株が2兆234億円、外国株も1兆455億円の黒字だった。債券では赤字を計上したものの補った。

 

 国内債は長期金利の上昇(債券価格の下落)が響き6671億円の損失が出た。外国債も円高進行や米国の金利上昇が重荷になり、398億円のマイナスになった。

 

 9月末の資産構成は国内株が21.59%、外国株は21.00%だった。国内債は36.15%、外国債が12.51%、短期資産は8.75%になった。

 

【GPIFの資産構成】

        16年9月末   6月末    3月末 

国内株式    21.59%   21.06%   21.75%

外国株式     21.00%   21.31%   22.09%

国内債券     36.15%   39.16%   37.55%

外国債券     12.51%   12.95%   13.47%

 

 

 

日経新聞の記事のよると、株式>債券 のようです。

 

債券は円高の影響も指摘されています。

 

 

10月~12月はアメリカ大統領選挙後の円安や株高の影響で運用実績も好転するかもしれません。

 

大きな数字すぎて、イメージがわきにくいですが、私たちの年金です。

情報をみていきましょう。

 


 

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