1億総積み立て時代 個人型DC、とことん活用

日経ヴェリタス2016年8月14日付 記事から
「1億総積み立て時代 個人型DC、とことん活用」
【記事引用】
「少額投資非課税制度(NISA)より有利」
「みんな利用したほうがいい」
「60歳まで引き出せないのは困る」──。
7月9日。東京・お台場で個人投資家による自主的な交流イベント「インデックス投資ナイト」が開かれた。
前売り券130人分が数分で完売した会合の壇上で話題をさらったのが、来年1月から制度が大きく変わる
個人型の確定拠出年金(DC)だった。
個人型DCは私的年金の一つ。加入者が毎月掛け金を拠出して運用し、将来の受取額はその成績に応じて
変わる。
これまでは使えるのは自営業者と、勤め先に企業年金がない人に限られていた。
だが2017年からは公務員や企業年金の加入者、専業主婦など新たに2600万人が対象に加わる。
「1億総積み立て投資」の門戸が20~60歳の現役世代すべてに開かれる。
DCには企業が拠出金を出す企業型DCもあり、この加入者数は580万人弱。
対して個人型DCの加入者数は26万人余りだ。様々なメリットがあるにもかかわらず、
加入対象者のわずか0.6%しか活用していない。
NISAなど他の投資優遇税制と異なる個人型DCの最大のメリットは、
掛け金が全額所得控除を受けられる点だ。
「会社員や公務員が老後の資産形成を考える時、拠出時の掛け金が
全額所得控除される制度は他にほぼない」(大和総研の是枝俊悟研究員)
掛け金の上限は立場によってまちまちだが、公務員の場合は年14万4000円。
もし所得税率と住民税率の合計が30%なら年4万3200円が節税できる。
マイナス金利政策下はもちろん、一般的に考えても“年利数十%”といえる運用商品はそうそうない。
しかも個人型DCの運用益は非課税で、60歳以降の受け取り時にも税制優遇がある。
大阪府に住む男性会社員(40)は13年から個人型DCで複数の低コストのインデックス投信を使い、
国内外の株式などに分散投資している。昨年来の円高で現在は含み損を抱えるが
「気分は悪くないし、むしろちょっと安心している」。なぜか。
毎月一定額を積み立て投資する場合、運用成績がマイナスに転落しているときこそ、
多くの口数が買える。すると平均買い付け価格が下がり、将来的に相場が回復したときの利益が大きくなる。
「ドルコスト平均法」で積み立てる強みだ。「個人型DCは60歳まで引き出せないのだから、じたばたしても
仕方ない」と男性はいう。
国内外の相場環境の先行きが不透明なときは足がすくみがちだ。
そんなときでも心理的な負担を抑えながら投資できるのが、積み立て投資の特徴だ。
NISAと違い、DCは定期預金など元本保証型の金融商品を積み立てることもできる。
投資に抵抗のある人は、まずは入り口部分の掛け金の所得控除メリットだけを狙ってもいい。
投資に興味がある人の間では、すでに注目のまとになっているようです。
2017年からの加入できる対象に公務員や専業主婦が加わりますので、このような
イベントでも注目されているのでしょう。
『「1億総積み立て投資」の門戸が20~60歳の現役世代すべてに開かれる』とは
少々大げさなようですが、確定拠出年金のメリットを享受できる人が多くなるのは
良いことです。
確定拠出年金の最大のメリットは「税優遇」です。
勤務先に制度はあるのか?
積み立てる金額をいくらにするのか?
どこの金融機関で口座を持つのか?
どんな運用をすればいいのか?
このメリットを享受するためには、制度の正しい理解がまず必要ですね。
「運用して損したくないから、元本保証型だけにする」
「掛金の非課税メリットだけで十分」
という考え方もあるようです。
積立期間と受取期間の運用益に税金がかからないというメリットは
是非、活用すべきと思います。
元本保証型だと、ほとんど増えません。
老後資金は「コツコツ積み立てして、運用して増やしていく」
という方針が必要だと思います。
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参考URL
1億総積み立て時代 個人型DC、とことん活用
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFZ10H1V_Q6A810C1K10100/
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