(7)所得税ってどうやって計算するの

こんにちは。確定拠出年金相談ねっと 認定ファイナンシャルプランナーの加藤博です。

 

40歳の企業経営者 いとう たけし さん に所得税の

仕組をご説明しています。

 


いとうさん、給与所得者の所得税の具体的な計算事例をお見せしますね。

 

 

サンプルとして、以下の事例で計算してみましょう。

 

40歳  男性  Aさん

 

 

年間給与    

6,000,000円

 

 

家族構成

妻 専業主婦

長男    10歳

長女    8歳

 

年間支払社会保険料        

900,000円

 

 

計算手順①

 

 

給与所得控除を計算しましょう

 

給与所得控除の計算式

 

360万円超 660万円以下の場合    

 

収入金額 x 20% + 54万円

 

 

6,000,000円×20%+54万円=174万円

 

おさらいになりますが、600万円は手取金額ではなく前の額面金額です。

 


 

計算手順②

 


所得控除額を算出しましょう

 

 

だれでも使える基礎控除

38万円

 

配偶者が専業主婦なので配偶者控除が使えます

38万円

 

支払った社会保険料全額が社会保険料控除となります

90万円

 



計算手順③

 

控除できる金額の合計を出しましょう

 

給与所得控除    1,740,000
社会保険料控除    900,000
配偶者控除    380,000
基礎控除    380,000

 

合計    3,400,000


所得税の対象となる金額


給与-控除額


6,000,000円-3,400,000円

=2,600,000円

 
 

 

計算手順④

 

課税金額 2,600,000円の所得税を計算します。


課税される所得金額          税率    控除額
195万円を超え 330万円以下     10%    97,500円


所得税の計算式でみると、税率10%となります。

 

2,600,000×10%-97,500円=162,500円

 

 

 

これで、年間の所得税が計算できました。

 

 


 

いとうさん、基本的な計算方法はご理解いただけましたか?

 

 

『はい。給与所得控除額をまず計算すればいいのですね。』

 

 

『基礎控除の38万円は誰でも使えるから、控除して、
社会保険料の総額を差し引いて、扶養している家族が控除できるかどうかを
チェックすればいいんですね。』

 

 

『子供は扶養家族の控除は使えないんですね? 意外だな~』

 

 

0歳から15歳までの扶養控除は、
児童手当ができたので、廃止されています。

 

16歳から18歳までの扶養控除は
高校の授業料無料化が導入された際に、

63万円から38万円に縮小されました。

 

 

同じようなご質問をよく受けますね。

税制はよくかわるので、ご存じない方も多いかもしれないですね。


次は、このAさん の事例で

 

確定拠出年金を加入した場合を見てみましょう

 


つづく。

 

 

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