(24)投資信託の目論見書って何ですか?

こんにちは。

確定拠出年金 相談ねっと 認定ファイナンシャル・プランナーの加藤博です。

 

40歳の企業経営者 いとう たけしさんは、確定拠出年金で積み立てをしながら運用して資産を増やしていきたいと考えています。

 

投資信託を使って運用をスタートする上での注意する点を研究しています。

 


 

 

いとうさん

投資信託のリターンとリスクについては、ある程度理解ができましたか?

 

「はい。リスクが重要ってことはよくわかりました。」

 

「リターンもリスクも過去の実績から算出されたものなので、将来を約束するものではない。

ただし、経験則から予測ができるから、自分が耐えられる下落の可能性があるものかどうかを判断する材料とできる。」

 

ということを理解しました。

 

そうですね。

 

リターン-リスク×2が 自分が耐えられる下落幅の範囲かどうか?

 

この数字を目安にしている方も多いようです。

 

 

今回は、資信託の目論見書をみて研究していきましょう。

 

 

目論見書とは投資信託の説明書のようなものです。投資信託の概要や投資信託の目的・特色、投資リスク、運用実績、費用などが記載されています。

 

実際の目論見書をみていきましょう。

 

三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社

 

「DC日本株式インデックス・オープンS」

 

の交付目論見書を使っていきます。

 

目論見書はWEBサイトに掲載されていますから、いつでもダウンロードできます。

 

 

「交付目論見書」と「請求目論見書」の2種類があります。請求目論見書は文字通り交付の請求があった場合に交付しなければならないというものですが、WEBサイトに両方掲載されています。請求目論見書は詳細な情報が開示されています。

 

 

 

 

 

 

一般的には「交付目論見書」を読んでいけば良いです。

 

「交付目論見書」では以下の項目をチェックしていきます。

 

<1>何に投資するのか?

 

<2>どんな運用をするのか?

 

<3>ベンチマークは何か?

ベンチマークとは運用実績を評価する際、比較対象として使用する運用の基準のことを言います。

 

<4>コストはいくらか?

 

 

 

 

<1>何に投資するのか?

 

 

目論見書に1ページの一番上段に記載されています。

この投資信託は

 

「わが国の株式に投資し、」と記載されています。

 

日本の株式に投資する投資信託とわかります。

 

 

 

<2>どんな運用をするのか?

<3>ベンチマークは何か?

 

 

目論見書の2ページ目に記載されています。

 

「TOPIX(東証株価指数)に連動する投資成果を目指します。」と記載されています。

 

東証TOPIXをベンチマークとした投資信託です。

 

 

三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社のWEBサイトより引用

 

TOPIXとは

 

日本株の代表的な株価指数。東証一部上場全銘柄の株式時価総額について、基準日(1968年1月4日)の時価総額を100とした場合の変化を表す指標です。「日経平均株価」と比べて発行株数が少ない値がさ株の影響を受けにくく、日本株式市場全体の動きを最も良くとらえているといわれています。投資信託では日本株の運用成績を判断する際のベンチマークとして、TOPIXが広く利用されています。

 

 

<4>コストはいくらか?

 

最終ページに記載があります。

 

販売手数料 なし

信託財産留保額 なし

運営管理費用(信託報酬) 年率0.216%(税抜 0.2%)

 

 信託報酬のページが間違ってましたので、差し替えました(2016年11月4日)

 

 


 

いとうさん

 

目論見書この4点をまず、以下をチェックしてくださいね!

 

<1>何に投資するのか?

 

<2>どんな運用をするのか?

 

<3>ベンチマークは何か?

 

<4>コストはいくらか?

 

 

 

『はい。わかりました。ところで、収益率(リターン)や標準偏差(リスク)は目論見書のどこに記載されているのですか?』

 

 

標準偏差は目論見書に記載されていない場合があります。

 

説明資料やマーケットレポートなどに記載されています。

また、モーニングスター社のWEBサイトでは比較もできます。

 

 

 

 

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