(2)増えたお金に税金がかからない 確定拠出年金

『いとうさん、掛金の全額が所得控除になるメリットについてご理解頂けましたか?』

 

『はい。節税効果って、凄いですね。利息以上に額が大きいのでビックリしました。』

 

『そうですね。節税効果は税率が高い人ほど大きくなります。

自分がどれくらい節税出来るか知りたい場合は、源泉徴収票で確認できますよ。一度、確認してみたらどうでしょか?』

 

『源泉徴収票って、年末にもらうやつですよね? 自宅にあると思いますが、、、、、、』

 

『もし、見方がわからなかったら、今度もって来て下さい。確認方法を教えて差し上げますよ』

『よかった。ありがとうございます。お願いします!』

 

『さて、次は、確定拠出年金の2つ目の税金メリットについて、ご説明しますね』

 

②運用益が全額非課税になる確定拠出年金

利息には税金が掛かるって聞いたことがありますね。

増えた金額に対して 20%の税金が掛かります。(今は、震災の復興税が加算されていて、20.315%ですが、ここでは20%でご説明します)

 

例えば、100,000円が1年後に110,000円に増えた場合、増えた10,000円に対して20%の税金がかかり、手取は108,000円となります。

 

毎月2万円を40歳から60歳までの20年間積立した場合、毎年、利息に税金が掛かる場合と、税金が掛からない場合の比較をしてみましょう。

金利は年3%と仮定します。

 

 

毎年 利息に税金が掛かる場合

 

 

 

毎年 利息に税金が掛からない場合

20年後の差額は、427,311円(6,642,357-6,215,046円)となっています。

 

税金がかからないだけで、42万円も受取金が増えましたね。毎月の掛金が2万円ですから、21ヶ月分に相当します。

 

利息に税金が掛からないというメリットは大きいですね。

積立期間が長い人はもっと享受できます。

30年間で比較すると、約114万円も差がでてきます。実に、57ヶ月分の掛金に相当します。

『積立期間中、利息に税金が掛からない』

これが、確定拠出年金の2つ目の税メリットです。

実は、積立期間中だけではありません。確定拠出年金は60歳まで積立てますが、積立金額は70歳までの間に受取開始すれば良いとされています。

60歳から受取開始の間は、新しい掛金は積み立てられませんが、運用は継続できます。この運用期間も利息には税金が掛かりません。

 

利息に税金が掛からない制度はNISA(少額投資非課税制度)がありますが、NISAの非課税期間は5年間ですので、老後の資金として積立てる場合は、確定拠出年金のほうが税メリットは大きいです。

 

確定拠出年金の口座の大きな特徴です。

 

「いとうさん、利息に税金が掛からない確定拠出年金のメリットは理解できましたか?」

 

「はい。理解できました。 でも、利息って、毎年そんなに付くんですか?」

 

「そうですね。いいところに気がつきましたね。」

「確定拠出年金は自分で運用する商品を選ぶことが出来ます。ですから、選ぶ商品によって結果が異なってきます。」

 

「平均値を見てみると、2015年度末までの通算利回りは年率換算で1.78%でした。2014年度末は4.8%、2013年度末は3.2%でした。」

 

どんな運用商品を選ぶことができるか? 何を基準に選べばいいか? については、もう少し後に、ご説明しますね。

 

 

次回は、確定拠出年金の3つ目の節税メリットについてお話します。

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