三井住友海上の年金払積立傷害保険を研究する

こんにちは。
CFPⓇ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士の加藤博です。

 

老後資産を準備する方法として個人年金保険を検討している方もいると思います。

 

マイナス金利の影響で、円建ての個人年金保険は販売停止となった保険会社も多いことは以前のコラムでもお伝えしています。

 

住友生命保険と明治安田生命保険は継続して販売しており、研究してみました。
 

損保にも年金商品があります。年金払積立傷害保険といいます。

 

三井住友海上火災保険が販売しています。

 


 

販売用チラシをみてみましょう。

 

パンフレットの内容は以下となっています。


年齢 50歳
性別 傷害保険なので、性別による保険料差はありません

保険料払込 10年間
年金受取開始年齢 60歳
年金受取期間 5年
年払保険料 200,000円

基本年金額      417,420円
年金受取総額(A)  2,087,100円
払込保険料総額(B) 2,000,000円
年金受取率 (A/B)    約104.4%

一括受取額       記載ありません

 


 


10年間 保険料を支払います


総額2,000,000円


年金原資額(年金現価)は不明です


5年間年金を受け取ります。
年金額   417,420円
年金総額 2,087,100円  約104.4%


支払期間→受取期間 期間を通して、年利回りが何%で増えていくのか?
計算してみましょう

 


Excelの関数を使えば 年利回りを計算できます。

XIRR関数を使って計算してみました。

日付とお金の流れを入力します。

 


XIRR関数で算出した 結果は  0.57%
となりました。

 


この値があっているか?検算しています。

この利率で10年後の積立金を試算してみます。
ExcelのFV関数で計算します。
=FV(0.57%,10,-200000,0,0)
= 2,051,928(D)

 

年金現価は約2,051,928円となりました。

 

年金額があっているか?

 

検算します。


ExcelのPMT関数を使います。

= PMT (0.57%,5,2051928,0)
= -417,408
417,420円と12円差はであれば、ほぼあっていると考えて良いでしょう。
 

 

 

 

生命保険会社の個人年金と同様ですが、

現在(2016年11月)の普通預金の利率が「0.001%」と比較すると有利と考えることもできます。

 

保険料支払期間中に解約した場合の、解約返戻金が不明ですが
恐らく一定期間は保険料支払額よりも低い額になっていると予想されます。
元本割れ期間は9年目ぐらいまで続くかもしれません。

15年間 0.57%で固定されること
一定期間は元本を下回ること


インフレリスクを考えると、投資信託による積み立てを考えても良いと考えます。

 

15年間元本を確保したいという場合は、検討しても良いかもしれません。


なお、
この保険は、個人年金の保険料控除の対象ではありません。

 

 

 

【ご注意頂きたい事項】

このコラムに記載している事項は投資商品・保険商品等の購入あるいはサービスを提案もしくは勧誘するものではございません。また、本資料に含まれるいかなるアドバイスも購入または売却を推奨するものではありません。本情報を元に発生する損害についてはご利用者個人の責任とし、弊社はその責任を負わないものとします。


 

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