「確定拠出年金1428億円塩漬け 転職時など手続きなく」 朝日新聞デジタル

CFPⓇ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士の加藤博です。
 

2016年11月24日 朝日新聞デジタルに 「確定拠出年金1428億円塩漬け 転職時など手続きなく」という記事が掲載されています。

 

記事引用します

 

”企業が設けている確定拠出年金(DC、加入者約548万人)で、運用されずに放置されている年金の預かり資産が1400億円を超えていることが分かった。DCの加入者が転職時などに必要な手続きを取らなかったためだ。資産は厚生労働省が所管する国民年金基金連合会(国基連)に移されて「塩漬け」になり、老後資金を運用する機会を逃している。

 

国基連や金融機関への取材で判明した。放置されている資産は、2016年3月末で約57万人分、

1428億円にのぼり、前年より約207億円増加。この5年間で2・6倍になった。

 

資産が「塩漬け」になっている恐れがあるのは、転職で勤務先の企業が変わったり、会社勤めを辞めて自ら事業を始めたりした人ら。確定拠出年金法では、企業が設けたDCの加入者が、DCを設けていない会社へ転職したり、自営業に変わったりした場合、個人型DCへの切り替えや、加入の状況によっては一時金受け取りの手続きを6カ月以内にとる必要がある。

 

 

引用:朝日新聞デジタル

 

 

 

確定拠出年金の自動移管とは

 

企業型確定拠出年金に加入していた方が、その資格を喪失した日(退職した日の翌日)の属する月の翌月から起算して6か月以内に「個人型確定拠出年金(iDeCo イデコ)への加入・資産移等の手続きを行わなかった場合、資産は国民年金基金連合会に自動移換され、手続されるまでの間「自動移換者」の資産として預けることになります。

 

この間年金資産は運用されず、将来年金受給時に必要な加入期間にも算入されない扱いとなります。

確定拠出年金は加入期間10年以上の場合、60歳から受け取る事ができます。

 

この「加入期間10年以上の場合」の加入期間に算入されないということは、とても大切な事です。

重要事項です。

 

さらに、以下の手数料が年金資産から引かれます。(支払うことになります)

 

○自動移換時 4,269 円(運営管理機関 3,240 円、国民年金基金連合会 1,029 円)

 

○その他

 

・自動移換者である間の管理手数料(自動移換された後4か月目から) 51 円/月

 

・自動移換者が年金資産を企業型確定拠出年金・個人型確定拠出年金に移換する時 1,080 円

 

一旦自動移換された後、加入等手続き(加入者や運用指図者となる手続き)をされる場合は、自動移換時に上記の手数料を負担したうえで、さらに新規加入時等手数料についても負担することになります。

 

 


 

デメリットのオンパレードです。

 

法改正はこの大きなデメリットを解消するために、確定拠出年金を持ち運びしやすくしたのでしょう。

 

法改正により、2017年1月から いわゆる専業主婦(国民年金第三号被保険者)の方も確定拠出年金に加入できるようになります。

 

現在、自動移換者に該当している専業主婦の方は、この機会に個人型確定拠出年金(iDeCo イデコ)を勉強していてはいかがでしょうか?

 

楽天証券やSBI証券もキャンペーン期間は、手数料も低額となっています。

 

まずは、基本的な事から、確認していきましょう。

 

 

 

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