(22)確定拠出年金は「時間の分散」ができる仕組

こんにちは。
確定拠出年金相談ねっと 認定ファイナンシャル・プランナーの加藤博です。
40歳の企業経営者 いとう たけしさんは、確定拠出年金で積み立てをしながら運用して資産を増やしていきたいと考えています。
投資信託を使って運用を開始する前に、リターンとリスクについて研究しています。
いとうさん
投資には過去からの経験則から、
「リスクを小さくして、安定したリターンを得る方法」があります。
一つ目として
「長期投資」には、リターンを安定させる効果がある
ということを前回お伝えしました。
今回は2つ目です。
「分散投資」にはリスクを小さくする効果がある
ということです。
投資において、有名なおはなしがあります。
「卵は一つのカゴに盛るな(たまごはひとつのかごにもるな)」
https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ta/tamago.html
“株式相場の世界では、先人が、その経験を基にして、さまざまな格言を残している。卵は一つのカゴに盛るなも、そのうちの一つである。
卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には、全部の卵が割れてしまうかもしれないが、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすむということ。
特定の商品だけに投資をするのではなく、複数の商品に投資を行い、リスクを分散させた方がよいという教え(=銘柄分散投資)。”
このおはなし(格言)は、耳にしたことがあるかも知れませんね。
『カゴを複数に分けておけば、もしもの時でも、ダメージを少なくできる』
ということがポイントです。
『時間の分散』とは
購入時期を一点収集させるのではなく
何回かに分けて購入する
何回かに分けて買うと、購入価格が分散されていきます。
確定拠出年金口座で、投資信託を購入すると
毎月一定額を購入することになります。
上記の表の例でみてみます。
◆同じ口数を購入した場合(上段)
毎月10,000口を購入します。6ヶ月間の購入金額合計額は58,500円となります。
1万口あたりの平均単価は 58,500円/60,000口 × 10,000口 = 9,750円
◆同じ金額で購入した場合(下段)
毎月 10,000円分を購入します。6ヶ月間の購入金額合計額は60,000円です。
購入できた口数は62,800口です。
1万口あたりの平均単価は 60,000円/62,800口 × 10,000口 = 9,554円
平均単価は同じ金額で購入した場合の方が、(9,554-9,750=▲196)
196円 安くなっています。
結果として、購入できている量(口数)は2,800口多くなっています。
毎月同じ金額で同じ投資信託を継続的に投資する手法を「ドル・コスト平均法」と言います。
ドル・コスト平均法では、
相対的に基準価額が高いときに少ない口数を購入し、
相対的に基準価額が低いときに多くの口数を購入します。
確定拠出年金口座での積み立ては、60歳まで可能です。
積立期間は長期間になります。
確定拠出年金制度は、まさに「時間分散」の仕組です。
自然と「時間の分散」が行われています。
確定拠出年金は利にかなった「積立投資」と言えますね!
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