(21)確定拠出年金口座で安定した運用を目指すために

こんにちは。
確定拠出年金相談ねっと 認定ファイナンシャル・プランナーの加藤博です。
40歳の企業経営者 いとう たけしさんは、確定拠出年金で積み立てをしながら運用して資産を増やしていきたいと考えています。
いとうさん
一般に、高いリターンを求めれば大きなリスクを伴う傾向があります。
一方、安全性を求めてリスクを小さくすると、
高いリターンを期待しにくくなります。
リスクとリターンは表裏一体の関係があると言われています。
リスクを小さくして、「安定したリターンを得る方法」を研究していきましょう。
投資には過去からの経験則から、いくつかの「安定したリターンを得る方法」があります。
まず一つ目は
「長期投資」には、リターンを安定させる効果がある
と言われています。
運用を行う場合、運用期間を長くすることにより、運用成績の良い時と悪い時がならされて、平均的なリターンのブレ(リスク)が小さくなる傾向があります。
したがって、短期間ではリターンのブレが大きい商品でも、「長期投資」を行うことにより、安定したリターンを得られる効果があります。
確定拠出年金口座での運用は、原則として60歳まで引き出すことができません。
運用期間は長期間になります。
確定拠出年金口座での運用は長期投資となるため、リスクを小さくする効果が得られやすいと言えます。
「短期的な値動きに惑わされることなく、中・長期的に運用を考えることが基本」
と言われています。
図参照先
投資信託協会WEBサイト
https://www.toushin.or.jp/investmenttrust/specialist/vol_03/
“証券に長期投資すると、短期投資に比べ収益のフレ具合が小さくなり安定的収益を得られます。フレの大きい証券である株式の例で見ましょう。図表2は、過去40年間について東京証券取引所1部上場銘柄全体の投資収益(年当たり)を投資期間別に見たものです。
1年投資の場合は最高72.1%、最低(-)24.8%ですから、その開きは96.9%にも及んでいます。それが10年投資では最高22.8%、最低(-)3.5%の開きに縮まります。そして20年投資では最高20.5%に対し最低でも4.4%のプラス(バブル崩壊後の株価暴落を挟んでもプラスの投資実績)で最高と最低の開きは16.1%となり、さらに30年保有すると最高12.8%、最低6.8%ですから開きはわずか6.0%となっています。長期になるほど収益が安定化しているわけです。
株式中心に投資する株式投資信託の場合もこれと似たような傾向になることが想定されます。“
もうひとつデータをみましょう。
三井住友トラスト・アセットマネジメントのWEBサイトのデータです。
http://www.smtam.jp/guide/introduction/longterm/
4資産(内外の株式・債券)に均等投資した場合
“グラフは主要4資産(内外の株式・債券)に投資した場合の、1996年3月末から2016年3月末までの過去1年間、過去10年間の平均リターン推移を比較したものです。
過去のデータの傾向として、資産運用の期間を「長期間」とすることで、より安定的な運用成果が期待できることを示しています。“
1年間と10年間のグラフを見比べると、リターンのブレ幅が小さくなっていくことがわかりますね。
『長期投資には、リターンを安定させる効果がある』
確定拠出年金口座は利にかなった運用手段と言えますね。
(ここ 重要ですよ!)
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