(17)投資信託の基準価額とリスク 確定拠出年金 コツコツ積み立て!

こんにちは。
確定拠出年金相談ねっと 認定ファイナンシャル・プランナーの加藤博です。
最近、控除証明書についてのご質問が多くなってきましたね。
個人型確定拠出年金(iDeCo イデコ)に加入している人は
毎年、10月に 国民年金基金連合会から「掛金払込証明書」届きます。
11月上旬に届く方もいるようです。年末調整や確定申告に必要なので注意しましょうね。
払込証明書には記載される内容は今年の1月12月の掛金額です。10月から12月の掛金額は予定額で発行されます。
初回の掛金の納付が10月以降の場合、翌年の1月に送付されます。
10月から12月に引き落とした掛金額のみ記載して発行されます。
会社員の方で、個人型確定拠出年金(iDeCo イデコ)を給与天引きで掛金を支払っている場合は、「掛金払込証明書」は届きません。会社側で、社会保険料控除と小規模企業共済等掛金控除を合計して年末調整します。
詳細はコラム 「個人型確定拠出年金iDeCoの控除証明書はいつ届くの?」で紹介しています。
いとうさんは 運用して資産を増やしていきたいと考えています。
前回に引き続き、金融機関を選ぶうえで、月々の口座管理手数料も重要だけど、「投信信託の手数料がもっと重要!」と聞いて、投資信託について勉強しています。
前回は投資信託の収益率(リターン)と基準価額の考え方について、レクチャーを受けました。
いとうさん、例として、架空のファンド「がんばれ日本!先進企業株式ファンド(仮)で基準価額のご説明をしました。
理解できましたか?
『まず、投資信託は1万口あたり1万円でスタートするのですね。1万口が基準価額の単位と考えれば良いのですよね。
ここを基準にして、投資先の株式の値段が上昇したり、下落するから基準価額が変動するんですよね。
基準価額が増えたり、減ったりする率を収益率(リターン)と言って、この率をみていけば良いのですか?』
そうですね。
基準価額の価格の1年間の変化を収益率(リターン)で記載しています。
1年間収益率(リターン)がわかりやすいでしょう。
『先生、この「がんばれ日本ファンド!先進企業株式ファンド」の場合は、3つの企業の株価が上昇していけば、基準価額は上昇していくということですよね?
この3つの企業にはがんばって収益あげて欲しいですよね(笑)」』
『基準価額はその投資信託の前後で比較するもので、他の投資信託の基準価額と比べても意味が無いって事でしょうか?』
はい。そうです。例えば、今日の「トヨタ自動車」と「ソフトバンク」の株価だけをくらべても、どちらが収益率(リターン)が良いかわかりません。
違う銘柄の株価だけを見て、善し悪しを判断できないのと同じです。
でも、時々
基準価額が11,000円の投資信託Aファンドと基準価額8,000円の投資信託Bファンドと比べて基準価額8,000円のBファンドがお得だと勘違いされている方もいます。
投資先が同じ分類、例えば日本株式に投資する投資信託(ファンド)だと、基準価額が安いファンドがお得に感じてしまうようです。ファンド毎の基準価額の大小を比べても意味がありません。
『そうか~ でも、基準価額が安いほうがお特だと思ってしまいますね。 私も11,000円と8,000円のファンドだったら8,000円選ぶでしょうね(笑)』
投資信託は設定するときに1万円をスタートしているだけです。
異なる投資信託の基準価額を比較しても意味がないんですよ。
1年間の収益率(リターン)は1年前と今の価格の変動率を出していますが、1年間を通して価格がどのように動いているかはわかりません。
下の図をみてみましょう。
赤のグラフと青のグラフは1月1日の価格と12月31日の価格が同じです。
この2つは同じ収益率(リターン)になります。
でも、実際の価格変動を見ると、まったく違いますね。
赤の投資信託は価格のブレ幅が小さいので、青と比べると安心感がありますよね。
青の投資信託は価格のブレ幅が大きいので、不安な気持ちになるかと思います。
つまりリスクが高いと言えます。
この価格のブレ幅をリスクと言います。
リスクは投資信託を検討する上で、とても重要です。
「リスク」については、別途ご説明いたします。
なお、投資信託のリスクは「危険=デンジャー」の意味ではありません。
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